【デンマーク留学】コペンハーゲン大学での授業の話

海外留学の主たる目的である、大学での授業。その重要性にもかかわらず意外とその内容を伝える情報は少ないような気がしています。コペンハーゲン大学への交換留学でわたしがとっている授業はどのようなものなのか、少しではありますが紹介します。(残念ながら画像は大学とは全く関係ありません)

学科の登録

コペンハーゲン大学の交換留学生は5つまで所属する学科(Department)を選ぶことができます。といっても好きなものを単純に選べるわけではありません。学科に所属するには、自分の大学でその分野についてある程度学んでいる必要があるので、その経歴をまとめた簡単なエッセイを提出します。

わたしは、自分の大学で農業経済学を専攻していたので、

・Department of Agricultural Economics

・Department of Economics

の2つをまず選びました。

また、個人的にプログラミング言語を用いたデータ分析に興味があったので

・Department of Computer Science

にも応募しました。

というわけで、合わせて3つの学科に受け入れられることになりました。経済系の2つはいいとして、CSについては前期教養や農学部でとっていた情報系の授業のことを書いてこじつけた感があったのでなんで通ってしまったのかは分かりません。

履修登録

所属学科が決まったら、学部生対象、英語での開講、などの条件に基づいてコースを絞り込み、履修登録をWEB上のシステムやメールを使って進めていきます。

基本的には所属学科によって取れる授業が決まってくるのですが、実は交換留学生は所属以外の授業も取ることができます。例えば、Danish Culture Coruse といわれるデンマークの文化に関するコースや、英語技能に関するコースは、留学生向けに開講されていることが多いので、留学生であれば取れることが多いです。

また単位に関して、留学生は1セメスターにつき30ECTS(ヨーロッパの大学における単位の基準。詳しくはこちらを参照)を取ることを推奨されています。授業にもよりますが、1つのコースで7.5~15ECTSに値することが多いので、2〜4種類を選ぶ感じになります。

選んだのはこちら

今セメスターで現在履修中&履修予定のコースはこの3つです。

Academic English

英語論文のライティング、プレゼンテーションスキルを磨くワークショップ形式の授業です。東大でいうALESAみたいな感じです。Faculty of Humanity という人文系の学部が開講していて、わたしの所属の学科とはジャンルは全く違いますが、受けることができます。

なぜこの授業を取ろうと思ったかというと、単純にアカデミックな側面における英語力を強化したいと思ったからです。日常会話などカジュアルな面は他の留学生と話したりする機会があるので、ある程度は鍛えられるのではないかと思っているのですが、学術で使うような英語は授業でないとなかなか勉強しづらいかなと。

また、英語の文献に慣れることで得られる情報量が圧倒的に増えますし、英語で論文を作れれば日本語でもより明快な論文を書けるのではないかという期待も込もっています。

実際に出席してみると人数は10人程度で、半数以上がデンマーク人でした。(英語の授業だから留学生のほうが多いと思っていたのでちょっとおどろきました。)飲食OK で、どことなくリラックスした雰囲気で授業は進みます。少人数のクラスなので、周りに比べて英語に弱いわたしでも発言しやすい空気で助かっています(笑)

現在4回ほどこの授業を受けていますが、「書く」ことについて、どうやったらモチベーションを維持できるのか、有用なアイデアを生み出せるのか、といったごく基本的でありながら重要なことについて教わっており、非常に役に立つ講義だと感じています。

テーマは自由に決められるので、わたしは「都市農業のフードセキュリティへの貢献」をテーマにして書いてみようかなと考えています。

基本的には90分間の講義が週2コマありますが、どちらかというと授業外でのワークの時間のほうが長いです。これは日本の大学の勉強とちょっと違うなと感じる点でした。

Danish Welfare Model

デンマークの社会福祉制度についての授業です。こちらはDepartment of Economicsが開講しており、留学生がやはり多いです。わたしもそうですが、「やっぱりデンマーク来たからには社会福祉について知っておかなきゃ!」という気持ちの人が多いのでしょう。

こちらもまだ4回程度しか受けていませんが、現在のデンマークの社会福祉制度はなるべく多くの人に働いてもらう制度である(例えば女性を働かせるために保育所を充実させたり、失業保険受給の期間を短縮させたり)という視点はとても納得しました。

90分間の講義が週2コマですが、基本的に授業外には課題はなく、授業の予習として教科書を読む、といった程度です。専門的な用語でわかりにくいときも多いですが、こちらは自分のdisiplineとは深く関係しているわけではないので、あまり気張らずに、教養として理解したいという心持ちでいます。社会福祉の第一人者の先生から直接話を聞くことができるのは本当にこの大学でしかできないことだと思うので、これからもじっくり学びたいと思います。

Modeling and Data Analysis

こちらがDepartment of Computer Scienceで開講されている、データ分析に関するコースです。セメスターの後期に開講される授業なので、実はまだ始まっていないです。

なぜわざわざCSの授業を履修したのかというと、データサイエンス分野への単純な興味もありますが、大きな理由としては、データを上手く扱うことができれば、研究のみならず将来仕事をしていく上でも有用になるのではないかと思ったからです。

詳細はまだわからないのですが。RやPythonを用いたモデルの作成をするそうです。それまでに前提知識が要りそうなので、ある程度独学しなくては、と思っています。

おわりに

ここでお気づきの方もいるかと思われますが、Department of Agricultural Economics すなわち農業経済に関する授業が一個もないじゃん、と。それもそのはず、今期はこの学科で授業が開講されていないんです。これはもともとわたしが1年間留学する予定だったものを諸事情あり半年に縮めたので、後半のセメスターに取る予定だった農業経済関連の授業が取れなくなってしまったということなんですが、非常に残念です。農業の勉強やりたくてデンマーク来たのに。

この穴を埋めるために、Academic English で都市農業をテーマにしたペーパーを書いたり、北欧研究所でのインターンシップを通じて、デンマークの農業について詳しく調べることができればと考えています。それにちょっと言い訳っぽいですが、農業経済は日本語で勉強したほうが身につくかもしれないです(笑)

ざっくりとした説明になってしまいましたが、留学先での授業がどのようなものなのか、なんとなくお分かりいただけたでしょうか?

履修が終わったら、それぞれの授業についてさらに詳しくレポートができたらなと思っています!

 

 

食と農・海外留学・その他趣味についていろいろ書きます。東大農学部でお勉強する毎日です。現在はコペンハーゲン大学に交換留学中。 Twitter:@o_o_ho_o_o
1件のコメント
  1. […] 大学の授業については前回の記事で詳しくお伝えしています。 […]

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